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フィクション

日記
12 /15 2016
病院に行きお母さんどう?と声掛けすると母はどこか遠くを見ている。

今日は妄想と幻覚の日。
母の目の前には無機質な白い壁が広がっているがそれが時々キャンバスとなりいろいろなものが見え始める。
「あ~あ~あ~。落ちる落ちる。」「助けてあげて~」「早く早く~」と母。
どこかを指さしながら「ほらほら居酒屋の看板の所~」と続けるが窓の外にはお隣の中学校のグランドが見えるだけだ。
「どうして行ってあげないの?」と声を荒げる母に仕方なく壁の前に立ち何にもないよ~と手を振って見せると何も言わなくなる。
否定されて機嫌が悪くなるのではなくそこでぷつっと画面が切れるらしい。
しばらくは黙っているが「うわ~大きな人」「あっ今誰か通ったね」と始まる。
それからも見たことのある人がいるとかどこそこに行ったとか聞いてきたとかフィクションは止まらない。
ただただ思うのはあ~まだ言葉は忘れていないんだなってこと。
うんうん。そうそう。へ~。と相槌を間違えないようにするだけだ。

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認知症の母を見守りながら生きています