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驚愕の人

日記
06 /27 2014
遠縁のおばさんから電話がかかってきた。
御年95歳、父より10歳年上の父のいとこだ。

70歳頃まで銀座で美容関係の仕事をしていたが、バブル絶頂期に自宅と土地を売却し、ン億円の持参金とともに高級老人ホームに入所した。
ちょっと複雑な生い立ちで異母兄弟はいるが付き合いがなく本人も生涯独身、現在は身寄りがない。
それで頼れるのはいとこの父だけしかいないと父が身元引受人を引き受けていた。
父が亡くなったので引受人を変更してほしいと連絡してきたのだ。
父の兄弟はすでに他界している。
しかし、この高級老人ホームは引受人に経済的な条件を付けていて、資産があるかなど調べられることになっている。

おばさんは当然、父の後は母が引き受けると思ったらしく話していたが母のとんちんかんな様子に驚いてあわてて私に連絡してきたのだ。
おばさんに母の状況を話したら今度は私に頼みたいと言い出した。
頼める人がいないからと懇願されたが、条件に見合わないし難しいと断った。
他に頼める人が誰もいないわけではないらしいがおばさんとしては頼みやすい私を選んだようだ。

すごいのは、95歳でありながら対等にディスカッションできるし、同じことを言うときは「さっきも言ったけど…」と前置きするからちゃんとわかっているし時々40も年上の人だということを忘れてしまう。
若いころから自立した凛とした姿の人だったが現在も健在。
できるならこんな年寄りになりたいと思ってしまった。

30分ほど話し合ってお互いにうまくいく方法を考えましょうということになった。
それにしても95歳にして自分の意見を理路整然と伝えられる気丈さ。
大正生まれは恐ろしい。

ふと、昭和生まれ80歳の母を見ると朝食を終えてすでに軽眠状態。
今日はお休みの日になるようだ。
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uncha

認知症の母を見守りながら生きています