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とんだ火の粉

日記
03 /09 2016
我が家の地域ではもうかれこれ半年ほど水道管やガス管の工事が断続的に続いている。

そのたびに自宅前の道路は封鎖されるので住民の車が通る時だけ一旦工事をやめてもらうことになる。
デイサービスの送りの時も封鎖が続いていたので大きな通りまで母を迎えに行くことにした。
自宅の長い駐車場で「この中まで工事の人は入ってきたの?」と聞く母。
道路だけだから、どこの家も私有地には入ってないよと答えた。
ところが自宅に入ってから母の妄想が爆発する。
「さっきの工事の人たちが家の中にどんどん入っていったのを見た」
「封筒に入っていたお金の束を持って行ってしまった」と母が言う。
誰も入ってきてないしお金の束なんてうちにはないしだいたい母はさっきデイサービスから帰ってきたのだから見るはずないよねと完全否定するが「入っていくのを見たしお金の束もあった」と言い張る母。
そんなことあるはずないことくらい普通に考えればわかるじゃん。
仕方ないのでお金ってこれのこと?と父が引き出しに隠し持っていた9万円入りの封筒を渡してみた。
母も知っているはずのものだがひったくるようにとると中身を確認した。
「こんなのじゃない」「束になっていた」「まぁ仕方ないわね」と母。
その顔は険しく猜疑心に満ちている。
と、気づいた。
これは私に向かっている?
疑われているのはいつの間にか私になっているってことを。

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認知症の母を見守りながら生きています