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生命保険

日記
05 /03 2014
ある日のこと、銀行から電話がかかってきた。
母名義の定期預金が満期になるが金利が悪いので少しまとめて生命保険にしたらどうかという話だった。
何しろ150万円を1年間預けても300円しか金利が付かないというのだ。

勧められた商品は5年毎にまとまったボーナスのようなものが出るのだそうだ。
ただし5年目までは1円も増えない。
お金に貪欲な母はすぐに関心を示した。
生命保険にすると税金控除や相続の手続きがいらないとか受け取る方にもメリットがあるという。
すぐに契約することにした。
「10年は頑張ります」と母は言った。
生きる張り合いになるとも言った。

でもね、母は分かっているのだろうか。
「生命保険」だからいくら増えても自分は受け取れないってことを。

uncha

認知症の母を見守りながら生きています