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今、思うと

日記
10 /12 2014
母が妹の花柄のチュニックを着ていた。
それは私が外出用にと買ってきたもので少し値の張るものだ。
前開きなので脱ぎ着がしやすいだろうと思っていたのだがそれが母にはパジャマに見えるようだ。
母にそれは妹の外出用だと言うと「知らなかった。見たことのない服だから誰の物かと思った。」と言った。
初めてではない。もう何度も同じことを同じように繰り返している。

母が認知症と診断され受診を始めてから3年ほどになる。
今の家に引越してきた時、母にランチョンマットを5枚贈った。
ちょっとしたものだったから1枚1000円くらいしたのだが、あまり使われてないようだった。
その後同居を始めて、そのランチョンマットが雑巾の棚に置いてあるのを見つけてびっくりした。
母にそのことを聞くと「知らないものだったから気持ちが悪かった。」と言った。
すでに汚れがあって雑巾として使われているようだったので腹が立って捨ててしまった。

今、思うとあの頃から、つまり8年前母はすでにおかしかったのだ。
その前から電話で同じ話を何度も言っていたし、もっともっと早くからおかしかったのかもしれない。
しかし、一緒に住むまで、住んでからもしばらくはそれに気づくことができなかった。
今、母はアルツハイマー型認知症中期。着替えの服が選べない。

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uncha

認知症の母を見守りながら生きています