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療養型ってなに

日記
12 /27 2016
介護療養型医療施設と聞いて窓から景色が見える病室でゆっくり暮らせると思っていたがそもそもそこが間違っていたようだ。

見学に行った病院には障がい者病棟があり母も始めはそこに入ると言われた。
認知症も精神疾患の一種らしいから障がい者になるのだろうか。
4人部屋でもおかしくないくらいの広さに9床のベッドが置かれている。
そこから4人部屋に移れるかどうかは医師の判断によるそうだ。
4人部屋も縦にベッドが並んでいるので窓際以外はカーテンしか見えない。
そこで座位をとることもなく何のイベントもなくただただ生きている。
私が知る特養の方がよほど環境はいいし費用だって安いとソーシャルワーカーに話すと療養型は多床型がほとんどとそこが異常でないような言い方をした。
療養型ってなんだよ。
納得できることが何もなかったので2件目をあたってもらうことにした。

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これは違うか

日記
12 /22 2016
1つ目の行先候補の病院に見学に行ってきた。

最寄り駅までは順調に着いたが駅から徒歩10分の所を20分も歩いてしまった。
駅前からいきなり住宅街が広がりしかも下ったり上ったり曲がりくねった道が続き1つ曲がり角を間違えただけでとんでもない方向に歩いてしまったらしい。
静かで緑が豊かで1軒1軒が大きくゆったり建っている町並みは空気もきれいな感じがする。
自宅があるところとは全く違うが穏やかに過ごせそうないい印象を持った。
ところが病院に着いて愕然とする。
病室にはぎゅうぎゅうに詰められたベッドが並んでいてしきりにカーテンがあるだけで患者さんは1日中起きることもなく寝たきりで過ごす。
入院費は11万円ほどで思っていたよりはずいぶん安いがそれなりということなんだろうか。
勧められるまま申し込みをしたが帰宅途中の電車の中でずいぶん考えた。
これは違うか。

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1つ目の行先①

日記
12 /18 2016
病院付きのソーシャルワーカーから転院先を1つ紹介された。

自宅からは電車だろうと車だろうと1時間以上掛かるがそもそも療養型医療施設は数が少なくそこより遠いところもたくさんある。
「見学に行ってみてそれから決めてください」と勧められ早速予約をとった。
同じ市内でありながら行ったことのない土地にあり地図で調べてみると3方を緑に囲まれた小高い丘にあるようだ。
体調も安定しており入院の期限も超えていたから退院になるだろうとは思っていたがついに来たかという感じ。
家族のことがわからなくなったら施設に入ってもらうつもりではいたが今日はやたら調子が良くて私のことも妹のこともわかっている。
ここにきてまた揺らぐか。

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フィクション

日記
12 /15 2016
病院に行きお母さんどう?と声掛けすると母はどこか遠くを見ている。

今日は妄想と幻覚の日。
母の目の前には無機質な白い壁が広がっているがそれが時々キャンバスとなりいろいろなものが見え始める。
「あ~あ~あ~。落ちる落ちる。」「助けてあげて~」「早く早く~」と母。
どこかを指さしながら「ほらほら居酒屋の看板の所~」と続けるが窓の外にはお隣の中学校のグランドが見えるだけだ。
「どうして行ってあげないの?」と声を荒げる母に仕方なく壁の前に立ち何にもないよ~と手を振って見せると何も言わなくなる。
否定されて機嫌が悪くなるのではなくそこでぷつっと画面が切れるらしい。
しばらくは黙っているが「うわ~大きな人」「あっ今誰か通ったね」と始まる。
それからも見たことのある人がいるとかどこそこに行ったとか聞いてきたとかフィクションは止まらない。
ただただ思うのはあ~まだ言葉は忘れていないんだなってこと。
うんうん。そうそう。へ~。と相槌を間違えないようにするだけだ。

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食への未練

日記
12 /13 2016
面会に行きいつものように母の顔と口の周りを拭き髪をとかす。

ベッドの横に座ってグローブを外し手をさすっているとスイッチが入り始める。
「晩御飯は何にしようか」と真顔の母。
何にしようかね~と答えると「お母さんが買ってこようか?」と続ける母。
いいよいいよ。私が行くからと言うと「行ってくるわ」と体を起こそうとするがふっと浮く程度で起き上がることはできない。
あ~無理しないでと言うと「食べてばかりやからおなかも空かんな」と母。
食べなくなって4か月になるのに母はさっき何かを食べたようなことを言う。
「おなかすいたな」「なんかないの」と聞くこともあるし食事をしていないという自覚はないのだろう。
入院したての頃は「ごはん食べてない」と言うことも度々あり食べられない現実との狭間で頭の中も錯綜していたのだろうが今や「食べてない」と言うことは全くなくなった。
それでも晩御飯は何にするかと考えているのだからまだまだ未練はあるのかとふと考える。

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オレオレ?

日記
12 /11 2016
朝早く8xxxxから始まる見たことのない番号から着信があり出てみたら父の名前を正確に言いいらっしゃいますかと尋ねる。

父は亡くなったと言っていいものかと躊躇していたらお出かけですかと聞く。
どなたですか?ご用件は何でしょうか?と問うとケンケイの○○と言い聞きたい事があると言う。
ケンケイをすぐさま県警と変換してしまい警察から何の用かと不安になる。
オレオレなのか?でも本当なら重要な用件かもしれない。
どのようなご用件ですかと再度聞いても本人にしか言えないと言う。
折り返しますと言うと番号を指示されたので警察にその番号を問合わせた。 
結果、警察ではないと回答を受けて放置することにしその後音沙汰はない。
何のことやらわからずじまいだが母が出ていたらなんでも答えていただろう。
これから年末。オレオレでなくても気を付けなければ。

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喪服を買う

日記
12 /10 2016
なんとな~くネットを見ていたらデパートのブラックフォーマルセール発見。

夏物は比較的新しい物を持っているが冬物は20代に買ったものしかない。
まさに今流行っているしもしも~の芸人さんが来ているような肩パットががっちり入ったものだ。
新しいものを買おうと思いながら先延ばしにしているうちに父が突然亡くなり調達する間もなくその喪服ですませた。
父の葬儀で久々に会った従妹たちはおしゃれないでたちで時代遅れの衣装は貧乏くささを醸し出したに違いない。
先延ばしの理由の一つは母の「あるものを着ればいい」発言があったからだ。
もはや母には記憶もなく何もわからないのだから壁はすっかりなくなっている。
気に入ったデザインのものは半額以下の超お買い得品で即買い。
袖丈を8cmもお直しすることになったので出会えるのは1週間後。
いつ着られるかなとわくわくしながら待つのは喪服だけにちょっと複雑。

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娘と嫁の違い

日記
12 /05 2016
叔母からお母さんどう?といつもの様子伺いの電話があった。

叔母は祖父母と自身の父を介護し看取っているので同じ境遇になった私を何かと気遣ってくれる。
病気もなく顔色もよく安定していると伝えると叔母の父も点滴だけで5年延命したと言う。
今なら医学がもっと進んでいるからもっと長生きできるかも。
相変わらず妄想と幻覚が多いことを伝えると祖母もそんな感じだったと言う。
急に旅行に行くからお金を用意してくれと言ったかと思えば2日間ぐっすり眠る。
目覚めた時に旅行はどうやった?と聞くとええお湯やったと感想まで言うそうだ。
一つ一つ場面が完結する母とはちょっと違う感じのボケ方らしい。
話に乗ると結構面白かったよと笑いながら言うが私はむなしい気がしている。
そこが娘と嫁の違いなんだろうか。

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続・事件です

日記
12 /04 2016
点滴引き抜いちゃった事件から一夜明けた朝早く、突然病院から着信アリ。

今度は何事?と恐る恐る出てみると昨夜母がベッドから転落したと言う。
転落といってもド~ンと落ちたのではなく柵がないところからずり落ちたようで床に座り込んでいるのを発見されたらしい。
電話の相手は特に変わった様子はなく痛みの訴えもないと言っている。
骨粗鬆症が進んでいてすでに背骨がつぶれているので落ちた勢いでさらにぐしゃっといってないだろうか。
午後から面会に行きベッドから落ちたんだって?と聞くと「え~そう?」と母。
痛いところはないかと聞いてもはて???てな顔をしている。
点滴を引き抜いたのも転落したのも何にも覚えていないらしい。
認知症が進むと痛みにも鈍感になるからがんとかで苦しむよりええぞと叔父が言っていたのを思い出した。
そうかもな。

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事件です

日記
12 /02 2016
病院に行くと母の病室のドアが閉められている。

何事?とそぉ~っとのぞいてみると閉められたカーテンから母の生足が出ている。
しばらくしていつぞやの若い医師とダメダメ~の看護師が喋りながら出てきた。
看護師が私に気付きグローブを外して20分ほど離れたすきに母が点滴の管を引き抜いてしまったと説明する。
首にタオルを巻いていたのにとか何度か見に来ていたのにとか言うのだがそもそもその危険があるから母はグローブをしているのだし外したら私が見ていても何度も手を持っていくのだから1分あればやるよね。
さらに母にまでびっくりしましたよ~なんて言うのだからこっちがびっくり。
大変だったねと言うとすっかり疲れた顔で「怒ってるんやろ」と母。
あ~あ。点滴のやり直しや着替えまでしてその上怒られちゃったんだろうな。
窓の外がすっかり暗くなったのでそろそろ帰るよと言うと「ありがとうね」「気を付けてね」「何かあったら連絡するからね」と母。
ひぇ~母がありがとうって言うなんて。これはやっぱり事件です。

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uncha

認知症の母を見守りながら生きています