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最期を決める

日記
08 /31 2016
母が入院して半月すぎ担当医との面談があったのでケアマネにも同席してもらった。

今回の緊急入院の原因であった感染症による発熱は数値的にも完全に回復したので本来であれば退院となるところ。
しかし現状ではほとんど食事を摂れず低栄養状態にある。
食べる意欲がなく動く意欲もない。
反応も鈍くコミュニケーションは一切取れない。
認知症によるうつ状態が考えられるが改善の可能性は低い。
と担当医は経過を話し今後の対応について続けた。
このまま食べられるだけ食べ生きられるだけ生きるか
カテーテルを体内に留置し栄養の不足を補っていくか
胃ろうを設置し経口摂取をあきらめるか
退院後の行先にも大きな影響があることも説明を受けた。
覚悟は決めていたが半月前まで自宅の階段を上り下りしていた母はもうここまで来ているのか。
たった30分の面談の間に母の最期を決めなくてはならない。

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心が揺れる

日記
08 /29 2016
昨日は休日だったのでちょっと早めに母の病院に行った。

ちょうど看護師さんがいたので様子を聞いてみると会話がなく反応があまりないらしい。
「ですが車いすだとお食事が摂れるようなので~」と言うので
え~食べているんですか?と聞くと「少しなんですけどね~」と言う。
食べられるのか。
担当医が言っていたのは誤嚥があるから経口摂取はできなくなるだろう。
そうなれば自宅に帰れるか問題があるってことだった。
なんだなんだ帰ってくるじゃん!!
母がいなくなるのならこの家具はいらないなとか
リビングにで~んと居座る仏壇をやっとどけられるとか
これからの暮らしにはこの家は大きすぎるなとか
いろいろと思い悩んでいたのに。
50半ば過ぎの娘の心は揺れ動いている。

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脱走を図る人

日記
08 /28 2016
母は4人部屋にいるのだがどうやら全員認知症らしい。

初日は母も混乱していて点滴を抜いてしまったらしく抑制帯にミトンのような手袋をさせられていた。
入院時の説明で真っ先に署名を求められたのが拘束措置。
3日目あたりから慣れたのかあきらめたのか母の拘束は解除され今はおとなしく寝ているようだ。
眠っているのに突然大きな声を出したりそこにはよく見る景色がある。
中でも強烈なのが隣のおばあさん。
昼食のうどんをずるずると豪快にすすったり娘さんと思しき名前を叫び看護師さんをわしづかみしている。
昨日はごそごそと布団から動き出したので廊下にいる看護師さんに声をかけたら勢いよくベッドから降りようとしていた。
点滴やら導尿やら何本かの管に繋がれているのに。
センサーもついているらしいが作動しなかったとか。
大騒ぎの様子を見ながらにぎやかやなと母に言うとほんのちょっと笑ったようだった。

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進行の速さ

日記
08 /27 2016
母は熱は下がったが相変わらず食事はとれず点滴のままだ。

呑み込みが悪いので誤嚥すると危険だからと担当医は言った。
肺には誤嚥の形跡があるのだそうだ。
胃ろうの話まで出たが遠い先のことだとぼんやり聞いていた。
病院にいる間は食事は出してもらえないのだろうか。
それにしても進行が早すぎる。
介護職をしていたころ認知症の高齢者を何人も見てきたがおしゃべりな女性たちは本当に楽しそうに同じ話ばかりしていてそう進む様子は見られなかった。
反対にばあさんうるせ~なと時々文句を言う男性は1年経たないうちに何もわからなくなり歩くこともできなくなった。
認知症の進行に個人差があることはわかっていたつもり。
それにしても母の進み方は顕著すぎる。
入院しなければこんなことにはならなかったのだろうか。

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やり残した感

日記
08 /26 2016
母が入院して10日過ぎた。

熱が下がったので命にかかわることはなくなったと勝手に判断している。
後は食事が摂れるようになり体力が改善すれば一件落着かと思いきやそうもいかないらしい。
嘘のような話だが本当に家に帰れなくなるかもしれない。
もとはと言えば自宅で高熱が出て動けなくなったのだがそれだけなら近くの医者に往診をお願いしていた。
その日は朝ベッドから転落していたので念のために救急搬送したつもりだった。
それが熱が下がるのに1週間かかり寝たきりになろうとしている。
これで介護が終わる?
それはうれしいことのはずだけど今の気持ちはそう簡単じゃない。
もう1度戻ってきてもらわないとやり残した感が大きすぎる。

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声も老化する

日記
08 /25 2016
母が入院して1週間過ぎやっと熱も下がった模様。

しかしいまだ食事はとれず点滴で導尿のままだ。
病院からも特に連絡はなくしばらくこのままなのだろう。
突然介護から解放されたがとはいえ遊びに行く気にもなれず過ごす日々。
ただ1つどうしても気になっていたことを解消することにした。
声が出にくい。
もうずいぶん前からだが大きな声は出るのに普通の会話になると声がかすれる。
近くの耳鼻咽喉科は1時間2時間待つのは当たり前で母をおいてはとても行けなかった。
行ってみると意外と空いていてすぐに診てもらえた。
ファイバースコープで検査してもらったが異常なし。
声帯の老化だろうとのこと。
もともとクリアな声ではなかったがこれでますますドスが利いた声になるのか。
おばあさんなのにおじいさんのような声になる日も近い?

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人感チャイム

日記
08 /24 2016
母が入院する前の日のこと。

朝起きてみると1Fのトイレを使った形跡があった。
夜中に母が起きて使ったのだろうが気づくことができなかった。
便器にはパッドまで捨ててあり水を吸って丸々と膨れ上がっていた。
トイレの後始末、水を流すことができたりできなかったりする母だが今回はできなかったようだ。
できなくて助かった。
流していたらトイレは詰まっていただろう。
そこで前々から考えていた人感チャイムを購入することにした。
母が寝室から出ると反応して音が鳴るようにする作戦だ。
他の人が通りがかっても鳴ってしまうので何度も起こされるのは困ると躊躇していたがそんなことは言っていられない。
慌ててネットで検索して注文したが届く前に母は入院してしまった。
帰ってくるのかなぁ。
人感チャイムがテーブルの上でぽつん。

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寝たきりは楽

日記
08 /22 2016
朝から台風の影響で雨が激しく振ったり収まったり。

お昼頃に上陸するらしいが病院の面会は午後3時以降なので行けそうな感じ。
とりあえず毎日面会には行っているが昨日などほとんど目も開けずうっとうしそうな顔をしていた母。
私のことがわかっているのかどうかも怪しいかも。
布団がはだけていたのだがこれでいいのか確かめるにも休日のせいか職員も少ない。
やっと捕まえた看護師さんに様子を聞いてみるといまだに38度後半の熱が続いているのだそうだ。
体力が持つのかな。
別件で連絡があった叔母に入院したことと悪くすると寝たきりと伝えると「ちょろちょろされるより寝たきりのほうが介護は楽」とあっさり言われた。
さすが祖父母を看取った長男の嫁だけあって核心をついているがあぁぁそうですねとしか答えられなかった。
おおお。台風が我が家を狙っているようだ。

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おかゆは糊

日記
08 /21 2016
母が入院して5日目になるが熱が下がらない。

それでも慣れてきたのか表情が落ち着き言葉も少し出てきた。
寝たきりと言われた理由の一つに食事が摂れないことがある。
呑み込みが悪く口にため込んでしまうので中止したらしい。
誤嚥の危険性が高いので経口摂取ができなくなると言うのだ。
それって病院の食事がまずいからじゃないの?
これまでも母はまずいと思うものは絶対に食べない。
病院では全粥らしいが「おかゆは糊」と断言するほど大嫌いな母。
きっとこの辺の事情もあって食べないのではなかろうか。
大好きなあんこのお饅頭でも差し出せばパクパクと食べるんじゃなかろうか。
そう簡単なタマじゃないのよ。
もう少し状況が改善したら言ってみようかな。

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担当医に会う

日記
08 /20 2016
母の病室にいたらほんの10分ほどでやたら明るい担当医がやってきた。

専門は呼吸器だそうで外来でも見かけたことがある。
肺炎ではありませんでした。
高熱の原因を色々と検査させてもらいまして結果尿路感染症による発熱と思われます。
高齢なので肺炎に移行する可能性があります。
ADLの低下は免れなく寝たきりになる可能性もあります。
父が救急搬送されたときも重篤な肺炎だから命にかかわると言われ本当にその日のうちに意識がなくなった。
医師の言うことが脅しでないことは肝に銘じている。
3,4日前までは何とか歩けたし食事だってできたしトイレだって行けたのに。
老いは本人も周囲も思わぬ展開でやってくる。
できるだけ早くお返ししたいのですが…寝たきりになるとご自宅でいいのかという問題もありますよね。
母はもう家に帰れない可能性もあるのか。

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uncha

認知症の母を見守りながら生きています