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笑えぬ日々

日記
06 /29 2016
最近母は私の顔をじ~っと見ることが多くなった。

何か言いたいのか。
その顔つきは不安なのか疑問なのか文句があるのか。
なに?と聞くと「さっきお金を渡したよね」とか「お客さんは何人来るの?」とない話ばかり。
お金はもらってないよ、誰も来ないよと否定する。
母にしてみればどちらも本当だと思っているので「そうかなぁ」としぶしぶ納得するパターンになる。
そんなやり取りが増えてしまったので母と関わることが嫌になってしまっている。
おしゃべりだし人を笑わせるのが好きだった母だが今は笑うことがほとんどない。
TVを見ていても疑心暗鬼が常にあるので面白いと感じることもないようだ。
困ったものだよ。
明るく楽しい老後なんて全く見えなくなっている。

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またひとつ

日記
06 /28 2016
今日はデイサービス利用日なので7時半ごろ母に声をかける。

昨夜、明日はどこに行くのかと母が聞くのでデイサービスに行くよと言うとそれはどこだと聞くのでいつもの所だと説明した。
「あ~イヤやな」「あそこは好かん」と拒否満々だった母。
朝、恐る恐る声掛けすると意外にもすんなり起きる母。
ここ2回か3回、母はデイサービスを拒否しなくなった。
もちろん納得したからではなくわからなくなっているのだ。
着替えの洋服を選ぶのも「わからん」と言うので私がチョイスする。
トイレの場所も誘導しなければならなくなったし座るところから使用済みのペーパーの捨て方から流す所まで指示しなければできなくなった。
そして今日は歯磨き粉を付けた歯ブラシを渡すと「どうするん?」
歯を磨くんだよと言ったが「歯?」とすっとぼけている。
口の中に入れてごしごし磨くんだよと言うとやっと口に入れた。
コップに水を入れて磨いたらうがいしてねとそこまで言わないと途中で手が止まる。
またひとつできないことが増えただけのことだ。

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老眼鏡の在処

日記
06 /27 2016
結局、老眼鏡はTシャツにくるまれた状態で引き出しの中に隠されていた。

朝、母の着替えを出すのに開けた時にはなかったのに。
母はというと新聞紙のすき間やお菓子の入っている缶の中を何度も見ているが絶対にあるはずないということがわからない。
その内にソファにどっかり座り込み眉間にしわを寄せて天井を仰ぎ見ている。
もうたくさんといった表情だがいったい誰のせいでこうなっていると思っているんだろう。
私には母がわからない。
少なくとも私を育ててくれた母はこんな人ではないと思っていたがこんな人だったのだろうか。
歳をとると政治家の言うことが幼稚に思えたりドラマがつまらなくなったりするのと同じで親のことも客観的に見えるのかも知れないが母は以前と同じように私を子供扱いしているのだからどんどん距離が離れていく気がする。
教育熱心な祖父はお勉強のできた母を格別可愛がっていたと聞いたことがある。
ここにいるのはわがままでプライドが高くて我慢することができないそんな子供のままの母なのだ。

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投げつける

日記
06 /26 2016
今日は帰宅していた妹を施設に送っていく。

これまでは母がいない間に送迎していたが本当に施設にいるのかと疑うので迎え時は母も連れて行った。
案の定「疲れた疲れた。もう行かない」と母。
送りは子供と一緒にお留守番をしてもらうことにした。
帰宅後もらってきた書類を渡すと母の老眼鏡が見当たらない。
いつも見えるところに置いておくよう言っていたのに私が留守にした間にまたどこかに隠してしまっている。
どこに置いたのか聞くと「知らない」「さっきまであった」「あんたが持って行った」と母。
あのね…と言うとまたもやしーっと口に指をあてる。
母は問い詰められると思ったのだろうがこちらは帰って来て着替えもせず汗だくになって探しているのにあまりにも感じ悪い。
あ・の・ね!!と特大の声を張り上げてやった。
母はうわ~と言いながらそばにあった洋服の入ったかごを投げつけた。
「もうあんたとは無理だ」「来る日が来た」「親をバカにして」と母。
きっと母の心にはいつもこんな言葉があるのだろう。
病のせいなのか本性なのか。
母は忘れるだろうが私は絶対に忘れない。

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閉め出される

日記
06 /25 2016
夕食の片づけが終わって夕刊を取り忘れていたことに気付いた。

郵便受けまでは玄関のドアを開けてたったの数歩だ。
夕刊を取って足元の植木鉢のごみを拾っていたら背後からカチャッと音がする。
慌ててドアを開けようとしたがすでに鍵がかかっている。
私に気付かず鍵をかけたであろう母がすぐそこにいることはわかっていたので開けてよ~とドアをどんどん叩いた。
そこにいるはずの母はすぐには反応せず「どちらさま…」と言う。
開けてよ~ともう1度言うと母が慌ててカチャカチャ何やらしているが肝心の鍵が開かない。
今閉めたカギを反対にひねるだけなのにどうしてわからないの。
たまたま早く帰宅していた子供が騒ぎに気付き無事開錠。
どうやら内側からしか開閉できないカギを一生懸命カチャカチャしていたらしい。
玄関以外から出入りするには窓しかないがすでに雨戸も閉まっていてそれを開けろと言ったところで母には無理だろう。
これはこれは完全に閉め出されていたかもと冷や汗が出た。
まったく油断もすきもありませんわ。

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完全否定する

日記
06 /24 2016
通所施設で働いていたころ、お昼寝から目覚めたときに毎度毎度鞄がない!と騒ぐ90すぎのおばあさんがいた。

黒い手提げで50万円入っているといつもブレない。
そうですか。じゃあ探しておきますね。とか
おうちにあるかもしれませんよ。ご家族に聞いてみましょう。とか
認知症の対応は否定はしてはいけないと思っていた。
母は毎夜寝るときに「お金の入った袋がない」と言う。
とりあえず何色で大きさはどれくらいと聞くが色々な色だとか大きさも色々だとか言う。
いくつあるのよと聞くと問い詰められていると思うのか「もうええわ!!」と逆切れする。
入っているお金も5千円と言ってみたり何十万と言ってみたりしまいには私が盗ったような言い方もする。
悪いけどそんなの見たことないよ。そんなのないよと完全否定するがもちろん母は納得しない。
そんな嫌なやり取りがあっても翌朝には母は完全に忘れ夜になると同じ事が繰り返される。
家族は理想通りになんていかないのだ。

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深いんだぞ~

日記
06 /23 2016
同世代の親を待つ友人と久しぶりに世間話。

友人の両親は健在でお父さんはがんを克服され、お母さんは多少足が悪いらしいが夫婦二人で暮らしていると言う。
ところが友人は母親が認知症ではないかと思うのだそうだ。
同じことばっかり言うしさ~。
こっちの言うことなんか聞かないのよ。
自分の主張が強くて絶対譲らないしね。だって。
それ、しっかりしてるよね。
二人とも80歳を超えているのだから普通でも同じことは言うよと答えてみたら
違うよ。あの強情さはアルツハイマーだと思うの。だって。
そうか。じゃあ一度検査してもらうといいよと答えておいた。
そうでなければいいけどね。
アルツハイマーってね、とてもと~っても深いんだぞ~。

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味覚障害か?

日記
06 /22 2016
母は最近食が進まない。

デイサービスでも「おなかがすいてないから」と言うことが多くなっているそうだが理由がわかってきた。
冷たい麦茶を飲んだ母が「あ~これ、まずいわね」と一言。
夕食のおかずもあまり手を付けないので好物の明太子を出すと「うわ~辛いだけで味がない」と母。
どうやらおかずもまずいらしくそれで食べられないらしい。
私が作るものがまずいのはあるあるだが買ってきたものまで以前と全く違う反応をする。
これは…と思うのが以前のまずいまずい病だ。
口に入れるものがみんな苦いようなまずい味がするらしく「おぇ~」と言いながら食べていたあの病気だ。
母にはもうその頃のようなpowerがないので大げさに言うことはないが一口食べたらスッとお皿を前に出す。
もういらないということだ。
またまた厄介なことになってきましたよ。

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見つめないで

日記
06 /21 2016
今日は何の予定もない休日なのに母はいつもより1時間早く起きてきた。

「今日はどこに行くの?」と母。
出かける予定も何もないから自由に過ごしてねと言うがしばらくするとまたまたこちらをじ~っと見ている。
「今日はどこに行くの?」「どうしたらいいの?」と母。
どこにも出かけないよ。
じゃあ洗濯物を干すのを手伝ってくれる?と言うと「しない!」
食器洗ってくれる?と言うと「足が痛いからイヤ!」
掃除なんてもってのほかだしじゃあどうしろっていうの。
じゃあゆっくりしていなよと言ってもしばらくするとどこに行くの?どうしたらいいの?が始まる。
何にもしないで寝て暮らしたいが母の口癖だが本当に何もしないのは嫌らしい。
私が動くたびに母はじ~っと見ている。
お願いだから見つめないでくれ。
息が詰まりそうだ。

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電話の相手

日記
06 /20 2016
母は電話がかかって来ると相手がだれなのかとても気になる。

家の電話に掛かってくるのはほとんどがセールスで親しげに名前を呼び掛けてきたりする。
その昔はどこの家庭も電話帳に載せていたから電話番号も住所も情報はしっかり洩れているのだろうけど。
母はDMにも過敏に反応するのでほとんど母の目に触れないように処分しているがうっかりすると後生大事に引出の肥やしとなる。
私があまり関与していない母の引出には数年物の肥やしが相当数熟成されているようだ。
さて、私のケータイにケアマネから訪問の打ち合わせで着信。
デイサービスのことで相談もありついつい長話に。
母が様子をちらちらとうかがっていたのでわざとニコニコしながら小声で話す。
ケータイを切ったとたん「誰からだったの?」と母。
ケアマネさんだよと答えはしたがケータイの相手まで詮索されるなんて全くうっとうしい。

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uncha

認知症の母を見守りながら生きています