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日記
02 /28 2016
今日の夕食は寄せ鍋。

去年の冬、母は鍋はあまり好きではないと言っていたのでほとんど作らなかった。
だがこの冬はおいしいおいしいと食べている。
他にもトマト、アボカド、チーズもまったく食べなかったのに今は何の抵抗もなく食べるし「おいしい」と言うこともある。
反対にマグロのお刺身は「食べたことない」「気持ち悪い」と手を付けなくなったがしばらくして再度だしてみたらパクパク食べた。
好き嫌いも忘れてしまうのか好みがコロコロと変わっている。
さて夕食の鍋を食べようとするが母は手を付けず「私は食べかけでいいんだよ」と言う。
意味が分からず聞き返すと「後から取りに来るんでしょ」と母。
何を?鍋を?誰が?なんで?
私の頭には???がいっぱいで溢れそうになっている。
誰も来ないし誰にもあげないからと言うがそれからも母は「もういいよ」「無くなっちゃうよ」と遠慮しながら食べている。
母が突然言い出すことはほとんどがえっ?ってことばかり。
そうねそうねとスルーできない私は違う違うと否定するばかり。
そんなパターンがあまりにも多いので母もどこかで疑っているのだろうか。
雑炊までして空っぽになった鍋を見て母は何を思っただろう。

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思いやる気持

日記
02 /27 2016
朝7時頃、母が起きてきた。

「寒いわね~寒いわね~」「どうしてこんなに寒いの~」と母。
そりゃそうだ。
いつも9時10時にたたき起こされる母。
こんなに早く起きてくるとは思ってないので暖房していない。
慌ててエアコンとファンヒーターをつけるが母は震えるようなそぶりをする。
そういえば父は朝型人間で5時には確実に起きていて冷暖房していたから母は暑い思いも寒い思いもしたことがなかったのかも。
先に起きる私がとても寒い思いをしているなんて考えたこともないのかも。
「今日はどうなっているの?」と予定を聞く母。
土曜日だから何にもないよと答えるが「今日は私はどうするの?」とまた聞く。
どうするの?どうするの?どうするの??
自分のことすらも自分で考えられないのかなんでもかんでも聞くことが多くなった母。
これじゃ人を思いやる気持ちなんてあるはずないと納得した私。

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500件に到達

日記
02 /26 2016
今日はそう駄々をこねることなく母はデイサービスに行ってくれた。

気づくとこれが500件目の記事になる。
母をネタにしてこれほど愚痴ったりぼやいてきたのかと思うといいのか悪いのか情けないような気もしてくる。
毎日一緒に生活しているとわからないものだが過去に戻ってみるとやっぱり確実に認知症が進んでいると確認できる。
たとえば母は衣服の着脱はできるとずっと申告しているがそれは私が着る順番に並べているからできる話。
ズボンをかぶるようなことはまだないだろうが完全には無理。
1日中ぼ~っとしていることが多いしTVの音が小さくても文句を言わなくなった。
聞こえているのかよりわかっているのかいないのかだ。
そう言えば便秘のこともギャーギャー言わなくなった。
かといって果てが見えてきたかというとそうではない。
朝昼晩と決して小食ではない私と同じくらい食べるしお腹もすくらしいから身体は元気ということ。
さて1000件を迎える頃、母はどうなっているだろう。
私が先にくたばっていないことを切に願うばかりだ。

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大盤振る舞い

日記
02 /24 2016
「今日はみんなにおごってやったのよ~」とデイサービスから帰ってきた母が言う。

おごっただと??
「小銭がカバンに入っているでしょ」と母。
お釣りだとでも言うのか。
今日はデイサービスに行ったんだよねと言うと
「えっデイサービス?」
そうだよ。だからお金は持って行ってないよねと言うと
「いや、持って行ってたでしょ。お食事して…私が全部おごったんだから」と母。
あ~あ、なんてことだ。
母はデイサービスで大盤振る舞いしたと思い込んでいる。
きっと他の利用者さんに「してやった」と思い込んでいるのだ。
そんなとんでもない態度をしていたのなら嫌われるよね。
今通うデイサービスも1年半になろうとしているが未だに友人ひとりできない母。
まったく残念なことだよ。
夜になり布団の中から「カバンに通帳が入っているでしょ」と言い出す母。
そんなものはないよと言い切る私は冷たい娘なのか。

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向いてない

日記
02 /23 2016
今日の母はとにかく落ち着きがない。

いつもならソファに座ったらほとんど動かずコックリコックリしているのに座ったかと思ったら立ち上がる。
「何時に出かけるの?」「誰が来るの?」と聞く母。
どこにも行かない、誰も来ないと答えると「さっき言ってた」と母。
誰が言ったの?私は言ってないよと答える。
座ったかと思ったらまたそわそわと立ち上がり同じことの繰り返し。
少し黙っているかと思ったら「玄関で音がした」「妹が帰ってきた」
先週送ったばかりだから帰ってこないよと言ってもしばらくすると「何時ごろに帰るの?」と母。
妹は一人で帰れないからいつも私が送り迎えしているのにどうしてもわからない。
入所して1年以上たつのに毎日のように続くこの問答。
あのね、妹は一人で帰れる?と母に聞くと「それは無理やわ」
じゃあどうやって帰ってくるの?と聞くと「誰かが連れてきてくれる」
それは誰?と聞くと「誰かは知らんけど…」と母。
私だよね。私が家にいるんだから妹は帰ってこないでしょ!!
そんなことを繰り返していたら「どうしてあんたはそんな意地の悪い事ばかり言うの!」と母は怒り出してしまった。
意地が悪いも何も事実を言っているだけなのに。
私にはわからない母がわからない。
そうだねそうだねと受け入れてあげることがどうしてもできない。
私には向いてない役割だとつくづく思うよ。

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引っかかった

日記
02 /20 2016
今日は母はデイサービスの日。

朝から「今日はデイサービスに行くの?」と何回聞くことやら。
拒否は毎度のことだからちょっとやそっとじゃ驚かないしちゃんと策は考えている。
行きたくな~い行きたくな~い行きたくな~いオーラ全開の母。
「今日はなんとなく具合が悪くなりそうな気がするのよ~」
そら来た!!
え~そうなの?妹を施設に送って行くから私も出かけちゃうよ~。
一人で家にいる間に具合が悪くなったらどうする?困ったね~。
デイサービスに行っていたら病院にも連れて行ってくれるし安心だよ~と追い込みをかけると
「出かけちゃうの?」「一人ではいられないわ」と母。
はっはっは。引っかかった。引っかかった。
一人お留守番が難しくなった今、母が居ぬ間は本当に貴重。
体調が悪くなければ何としても行ってもらいたい。
もちろん帰ってきたらありがとう助かったよと媚びるのも忘れない。
タフでないと母と一緒になんていられない。

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できること

日記
02 /19 2016
乾いた洗濯物を渡し、たたんで片付けてねと母に頼んだ。

しばらくして戻ってきたら洗濯物はなくなっていたので片付けたのかと引き出しを覗くが見当たらない。
またどこかに間違えて入れちゃったんだなと思っていたら想定外。
脱衣所の汚れ物のかごにぐちゃぐちゃっと入っていた。
しかも湿ったタオルが下に入っていたのでまた洗うことに。
洗濯したものかこれから洗うものなのかわからなくなったのか。
少し前のこと、いつものソファに座っていた母が急にがばっと立ち上がり「こんな生活いつまで続くの?」と怒るように言った。
「何もせずTVばかりボ~っと見ている生活が嫌だ。」
洗濯や食事の支度やつまり主婦らしいことをしたいと言うのだ。
何もしないで寝て暮らしたい、寝たきりになりたいが口癖の母。
きっとなんかの拍子でスイッチが切り替わったんだろう。
へ~そうなんだと思ったが翌日には何もしない母に戻った。
人の気持ちはわからないと言うが母の気持ちは見当もつかない。
家の仕事をやってくれるのは大歓迎だ。
だけど洗濯物の片づけも手伝わなければできなくなっている。
お米を研いでもらっても2~3回さらさら~っとかき混ぜるだけなのでこそこそっとやり直している。
することがないんじゃないんだよ。
できることがなくなってきているんだよ。

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同居の満足度

日記
02 /18 2016
ぶっす~。

眉間にしわを寄せて母がいつものソファに座っている。
あんなに帰りを待っていた妹がそばにいるのに見ようともしない。
話しかけたら「足が~」「腰が~」「便秘が~」と文句しか出て来ないのはわかっているので関わらない。
いつだったかTVで高齢者の生活意識調査の話を放送していた。
一人暮らしの高齢者の生活満足度は70%を超えていて同居のそれは50%くらいで一人暮らしの方が高かった。
一人で暮らしたほうが気楽だとは思うけど同居の方が満足度が低いとはね。
母だって誰もかまってくれないことがわかっていたらあ~んな顔はしないだろう。
寝たいだけ寝たって誰にもうるさく言われないのだし。
大家族だったころなら同居でも介護する人も代わりがいただろうけど核家族になってしまった今では介護する人の負担が大きくなるばかりだ。
それなのに満足度が低いとなれば誰のために同居しているのかと文句も言いたくなる。
さてわが母はいったいどのくらい満足しているのだろうか。
あの顔を見る限りでは10%かそれとも0とでも言いそうだ。
今日はこちらから声をかけるのはやめておこう。

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母の優越感

日記
02 /17 2016
夕方母がデイサービスから帰ってきた。

玄関より先の道路までお迎えして妹が帰っていることを伝えた。
「えっ本当?」と母は初めて知ったような驚きの表情を見せた。
ま、想定内。
家に入り妹に「元気だったぁ??」とすり寄る母。
そこからが面倒クサい事の始まり始まり。
「誰と仲良し?」「先生は誰?」「何クラス?」と妹を小さな子だと思っているのかとんちんかんな質問を繰り返す母。
「関係ないの!」「もう終わったの!」と一生懸命言葉を探す妹。
「お話ししたくないの?」と母は不機嫌になっていった。
それでも久しぶりに家族そろって夕食のお鍋はおいしかった。
夜、私が入浴している間にまたもめたのか妹が泣いている。
どうしたの?と聞くと「妹の寝るところがないから1階の和室に寝たらいいと言ったのよ」と母。
妹は同居しているときから母と同じ部屋で寝ていたのに急に1階でと言われて相当ショックだったのだろう。
一緒の部屋で寝ていたよねと言うと「そ~おぉ?」と疑いの眼差し。
その証拠に寝室にはベッドが二つあるが妹がいない間は母が妹を探すので寝具は片づけてある。
妹が帰ってくるので朝から布団や毛布を出したばかりだ。
何が気に入らないのかわからないが「ふ~ん。あっそう」「一緒に寝るんだってよ」「もう寝なさい」と母は妹に言い放った。
「おやすみなさい…」と小さい声でいい妹は寝室に向かった。
妹が言いなりになることで母は満足している。
それは言いなりにならない私に不満があるということだ。

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信用してない

日記
02 /16 2016
今日、母はデイサービス利用日。

私は午前中にスポーツ教室に行き午後一番で妹を迎えに行く。
短時間の留守番も難しくなった今、母のいないうちにやることばかりが増えた。
母の出かける支度をしながら洗濯もしている。
1階の物干しに洗濯物を干していると母がちらっと覗きに来た。
大変ねともご苦労様とも、ましてありがとうとも言わず私が部屋に入ったとたん窓のカギを見た。
「カギかかってないよ」と母。
まだ何回か干すものがあるからと言うとそそくさと引き下がった。
早めにトイレに行っておいてねと言うと素直にトイレに向かう母。
洗濯物を干し終えて窓のカギをかけた直後にトイレから出てきた母が一目散に窓のカギを見に行った。
そんなに心配なら2階もぜ~んぶ確認してから出かけなよ。
嫌味を込めてそう言い捨ててやると「2階はいいわ」と母。
いつでもそうだ。
母は自分が出かける時はすべての窓を施錠し暖房も冷房も切りカーテンを閉める。
私がまだ生活するとわかっているのになんでそこまでする?
母は私を信用していない。
言えば喧嘩になるだろう。
言ったところで変わらないだろう。
電話が鳴っていつもより早めにお迎えが来た。
「こんなに早く出かけるの?」と文句を言いながら母が出て行った。

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uncha

認知症の母を見守りながら生きています