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昭和の日

日記
04 /30 2015
昨日は昭和の日。

祝日なので1時間ほどゆっくり起きたら1階の和室の雨戸が開いていた。
あ~あ。また母が夜中に起きて朝だと思い開けたらしい。
何度か様子を見に行くと母はお昼ごろにやっとごそごそ起きだしてきた。
もちろん夜中に起きて雨戸をあけたことなど覚えていない。
雨戸が開いてたよと言ってみると「不用心だ」と母は驚いたように言う。
しかし私を責めることはないので記憶はなくても自分がやったことだと気付いているのだろう。
ところで今日は昭和の日。
母は「聞いたことがない。初めて?」と言う。
初めはみどりの日だったし馴染みは薄いのかもしれないけどもうちょっと世間のこともわかっておくれよ。

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倒れてみるか

日記
04 /29 2015
デイサービスから帰ってきた母は相変わらず程度が低いとか飽きたとかぐずぐず言っている。

それでも1日家にいる日とは打って変わって居眠りすることはないし夕食の後片付けもすすんでしてくれる。
会話も多いし表情もしっかりしていてデイサービスの効果ってあるんだなと思う。
元気なのはいいがそれが夜遅くまで続いて一向に寝る気配がない。
私も付き合いきれないのでそろそろ寝るよと自室に向かうとしばらくして母が「戸締りはしたのか」と聞きに来る。
窓も玄関も母が何度も何度もガチャガチャと確認しているので私は見ていないというと「何かあっても知らないよ」と母が怒ったように言う。
その後も「お風呂のガスは止めたのか」とか「庭の外灯はつけたのか」とかいちいち聞きに来た。
母は自分に自信が無くなっているのだろうがそれにしても何でもかんでも私の押し付けてくる態度に嫌気がしてしまった。
あ~もう。1回倒れてやろうかしら。
ふとそんなことが頭をよぎっていった。

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お宝を捨てる

日記
04 /28 2015
母がセーターを脱いだのですぐに洗って片づけることにした。

それなら衣類の入れ替えもしてしまえ~と勢いで始めた。
母の寝室のクローゼットは宝物殿?だ。
そこにはもう何年も着られていない昔高価だったお召し物がたくさんある。
母に確認をとると「いずれ着るから」と処分できなくなるので毎年何点かずつ隠れて処分している。
プラケース8個分。
以前はすべてがマンタンだったが現在腹八分目。
最低でも半分まで減量することにしている。
今回は補正下着、その昔はボディスーツなんて言ったような。
確かにお高かったよね~。
1,2,3,4,5,6…9点なり。これは燃やすごみだよね。
まさか母も今更思い出すことはないだろう。

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セーターを脱ぐ

日記
04 /27 2015
やっとやっと母がセーターを脱いでくれた。

巷では春と言うより初夏ではと言うほど気温が高いらしい。
これまで何度も母にもうすぐ5月だしそろそろ暖かいですよ~と言っても「寒い」と言い張りセーターを脱ごうとしなかったし寝るときは電気こたつを使っていた。
おっかしいんじゃね~のと言いたいところだが母は納得してくれなかった。
それがやっと「ちょっと暑い…」と言ったのだ。
母は「これから寒くなるんでしょ」とか本気で語ってくれる。
今が4月で5,6,7月と続いていくことや7,8月は夏で暑いことはわかっているらしい。
なのになんでこれから寒くなると思うんだろう。
そこのところが頭で整理できていないし暑い寒いも体感としてわからなくなっているってこと?
困ったね~。困ったよ~。

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母の誕生日

日記
04 /24 2015
昨日、母は81回目の誕生日を無事迎えることができた。

お祝いをしようと妹も一時帰宅している。
ちょうどデイサービスの利用日と重なったので母はそれを口実に休むという。
こちらとしては家にいたってうつらうつらしているだけだし妹を美容院に連れて行かなきゃならないし。
要介護者が2人になるのはごめんなのできっとデイサービスもお祝いしてくれるよと送り出した。
やれやれだよ。
どうしてあんなに出かけるのが嫌なんだろう。
理屈でわかっていても何にもしたくない気持ちが勝るのだろうか。
デイサービスでは歌でのお祝いや色紙も頂いたそうで、自宅でも孫から花をもらったりケーキを食べたり。
年に1度のビッグイベントに母は上機嫌だがすっかり疲れたようで早い時間にご就寝。
さて1夜明けてのんびり起きてきた母は誕生日も色紙も花もケーキも何にも覚えてないそうだ。
ま、そういうことだ。

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忘れる忘れる

日記
04 /23 2015
母ではなく私の話。

この1週間で2度もお味噌汁を煮詰まらせてしまった。
どちらも温めなおしているのを忘れたのだが1回目はほぼ空焚きになっていた。
そして今日も母がデイサービスに行っている間に干した洗濯物をすっかり忘れて日もとっぷり暮れた頃母が気付いた。
母は洗濯物を外に干すと盗られると困ると嫌うのだが天気のいい日はしっかり日に当てたいものもある。
それで鬼の居ぬ間にと干していたのにすっかり忘れたのだ。
本当に忘れる。
その昔英語のスペルを覚えるのが異常なほど苦手だった。
その他に年号やとにかく記憶することは苦手だし最近は暗算も危なくなっている。
こういうことが続くとやっぱり脳を疑ってしまう。
母の認知症には私が気付いたがさて私のことは誰が気付いてくれるんだろう。
周りにはあてになる人が誰もいない。

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電話のかけ方

日記
04 /20 2015
ちょっと出かけてくるねと言うと「電話はどうやってかけたらいい?」と母。

わたしがいない間に何かあったら連絡したいと言うのだ。
ほんの1時間くらいのことだからと思うが母は不安なのだろう。
ケータイはもうずいぶん前にかけられなくなっているのであくまでも家電の話。
電話の横には《受話器を上げて》のところからかけ方を書いてあるがそれでもわからないらしい。
ホントかよ!?
電話を掛けるとき初めにどうするの?と意地悪く聞いてみた。
ぼ~っとする母。
ほらほら、電話をかけるんだよと言うと「こうだっけ?」と言いながら恐る恐る受話器を持ち上げる母。
それからどうする?と聞いてみる。
またもや止まる母。
私のケータイの番号が書いてある紙を指さしてみる。
「この番号を押したらいいんだね」と母。
もはや電話のワンタッチ機能はさらに理解できなくなっていて電話番号を押す方がまだいいようだ。
今日はかけられるかもしれないが明日はダメかもしれない。
母が不自由になればなるほど私の自由も無くなっていく。

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成立しない

日記
04 /19 2015
母の日中を何とかTVでつないでいこうと考えた理由。

本当ならくだらなくてもいいから会話をしたらいいのだろうがそうもいかなくなっている。
最近亡くなったタレントさんなど名前を挙げてみても「知らない、わからない」と母。
そこで話はおしまい。
この「知らない、わからない」も何も考える間もなく即答する。
え~○○に出てた人だよ、ほらほらとか言うと「あ~」と思い出したりするらしい。
だったら答える前に少し考えなよと言いたくなる。
潤滑な母娘の会話にはお互いの協力と努力が必要なのだ。
そう思いながらふと見るとこちらをじ~っと見つめる母。
なに?と聞くと
「あんた、顔が赤いけどどうしたの?病院に行った方がいい」と母。
半年前から赤いこと、通院もしていることを一から説明しなくてはならない。
あ~これでは会話は成立しない。

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認知機能低下

日記
04 /18 2015
放っておいたら1日中うつらうつらの母。

明らかに寝すぎに違いない。
過剰な睡眠は認知機能低下につながるそうな…ダメじゃん。
今日は土曜日で何の予定もないし今や母の興味は歌謡曲くらいしかない。
新聞のTV欄を見てみたらBSで歌謡番組の再放送があった。
見たものかもしれないがたぶん覚えてないだろう。
まず視聴予約してその後は録画してあった大好きな美空ひばりとそして母の故郷の旅番組。
これで何とか夕方の5時までが埋まった。
母は私の作戦にまんまとはまりしっかり覚醒することができた。
よしよし。これはいいかもしれない。
何とかうつらうつらを防止して認知機能の低下を抑止せねば。

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混乱と闘う

日記
04 /17 2015
「お父さんとお母さんはもういないよね?」と急に母が言う。

はい?お父さんお母さんって誰の?と聞くと「私の」と母。
母方の祖父母は他界して20年以上たっている。
そう言うと「そうだったよね。そんな気がしてたんだよね。」と母。
妄想だか幻覚だか母は最近祖父母に会ったと言っている。
でもどこかでそんなはずは…と思っていたようだ。
天皇さんも出てくるのだから落ち着いて考えたらそんなはずはないとわかりそうなもんだ。
「頭おかしいよね、狂っているよね。」と母が言う。
自分が見えているものが現実かどうかわからなくなってきているのだ。
母は母で混乱と戦っているのだろう。
母には母の、私には私の辛さがあるのだ。
でももうちょっとだからがんばろうと心の中でつぶやいてみる。

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uncha

認知症の母を見守りながら生きています