fc2ブログ

体操教室

日記
07 /15 2014
体操教室…正確に言うとシニアストレッチ教室に行ってきた。
母が通所を辞めて引きこもりが始まってから、買い物以外はほとんど出かけることがなかった。
母は「留守番しているからいいよ。行ってきなさい。」と言っていたのに、いざ当日になると「何時まで?」「連絡の仕方が分からない」と不安を口にするようになった。
携帯のかけ方はもう100回くらい教えているし携帯の裏側にまでマジックで書いてある。
それに1時間半くらいで帰るし、こんなことができなかったら私は一生囚われの身だよと母に言ってやった。

母は中期のアルツハイマーと言われているが、まだまだわかることはしっかりわかる。
母が家から出ないでへばりつくということは、私の身も拘束されると言うことだ。
それでは私が困るんだと母に言ってやったのだ。

たまたま近くの地区センターで体操教室があると言うので申し込んだ。
たった50分だが久しぶりに体を動かせて気持ちよかった。

ただね。シニア=50歳以上と書いてあったし確かに50歳以上だからそれでいいと思っていたが、行ってみたらありゃりゃちょっと違ったみたい。
お隣は70過ぎのおじいさん。動くたびにふ~らふ~ら。
まわりを見てもみなさんかなりいってる。
結局汗はポタリともかかず運動になったかどうかは疑問。
母は用意しておいた昼食も食べずに待っていた。

10回コースなのでとりあえず皆勤を目標にがんばることにする。
にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村よろしかったらこちらへ
にほんブログ村 その他日記ブログ 愚痴・ぼやきへ
にほんブログ村 ←よろしかったらこちらへ

妄想する

日記
07 /14 2014
父が亡くなる前、母は時々夜中に起きて
「懐中電灯を持った男が顔に光を当てて逃げた」とか、
「長い髪の女が顔を覗き込んだ」とか幻覚を見ている様子があった。
そんな時、父は大きな声で「馬鹿なことを言うんじゃない」と怒鳴っていた。

不思議なことだが、父がいなくなってから母は夜中に起きてくることはなくなった。
今も見ているのかもしれないが私には言ってこない。

それよりも今は被害妄想のほうが日常化している。
窓を開けると誰かが入ってくるといくら暑くても開けられない。
外からのぞかれるとカーテンも開けられない。
玄関のカギは30分毎に確認しなければ気が済まない。
入浴中でも裸のまま飛び出してきて玄関まで確認にいく。

洗濯物の下着は浴室に干すと窓から盗られると言う。
浴室の窓には格子がついていて確かに手は入るが、下着までは2m近くあるのでそんなに手の長い人はいるわけない。
しかも何軒かの家の窓から見える場所なので、そんな危険を冒してまで母の白いでかパンを持っていくことなど考えられない。
まぁ世の中には色々な人がいるから断言はできないけど。
すると下着だから外にも干せないとリビングに干してあったりする。
さすがにパンツを見ながら食事はしたくないからやめてと言うと
「じゃあいったいどこに干したらいいの?」と半ばキレる。

ありえないことが分からないし、当たり前のこともわからない。
心配なことがたくさんあるのはわかっているが大したことではない。
否定してはいけないとわかっているけどついついね。
心理療法士曰く、母の頭は不安がいっぱいでそれが色々な行動を起こさせるのだそうだ。

よーくよーく説明してパンツは浴室に戻してもらった。
だぁれもぜったいにあなたのパンツはとらないよ~。
にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村よろしかったらこちらへ
にほんブログ村 その他日記ブログ 愚痴・ぼやきへ
にほんブログ村 ←よろしかったらこちらへ

台風一過

日記
07 /13 2014
台風は夜中にこのあたりを通過すると言ってたが、朝起きると雨が激しく降った様子も何事もなく過ぎて行ったようだった。

前日の夜、母は一大事とばかりに普段でも4~5回はする家中の施錠の確認を、さらに倍に増やす勢いでぐるぐると歩き回っていた。
それでなくても足元がおぼつかないのに階段を上がったり下りたりしてへとへとになっている。
貴重品が入っている(1万円くらい)というバッグを枕元に置き深夜まで心配で眠れなかったようだ。

「窓が割れたらどうするの?」「水が入ってきたらどうするの?」と
私に何回か確認に来た。
ここで大丈夫だよと答えると
「あんたは世の中のことを知らないからそんなことを言うんだ」なんてことになるから当たり障りのないように答える。
さらに「お父さんが死ななかったらこんなことにはならなかったのに」といつもの決まり文句を言う。
いやいや、まだ何も起こっていませんから。ははは。

案の定、翌日母は一度起きたものの妹を送り出す前にまた布団に入り眠ってしまった。
そんなこんなで食事に起こす以外は寝たきりの1日を過ごしてしまった
災害やら大変なことが起きると必ず我が身にも起こると思い込んでしまうのは、被害妄想の一種なのだろうか。

ともかく大変お疲れ様でございました。
我が家の台風はあなただったんだわ。あ~疲れた。
にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村よろしかったらこちらへ
にほんブログ村 その他日記ブログ 愚痴・ぼやきへ
にほんブログ村 ←よろしかったらこちらへ

一点集中

日記
07 /10 2014
おとといあたりからTVは台風の話題で、各地の雨の様子や被害の状況を流し続けている。
被害に合われた方々には大変不謹慎で申し訳ないが、我が家も相当大きな被害を被っている。
実害ではない、心害だ。

認知症の人は何か1つ引っかかってしまうと呪縛のようになってなかなか解けていかないもののようだ。
沖縄のほうの豪雨や長野の被害などが繰り返し放送されるたびに母は
「命が危ないって言ってるよ」「こんな大変なことになっちゃって地獄だね」「もう死んだほうがましだわ」と
お~~~~~~~~んなじ事を繰り返している。
うんうん。あなたの言葉で私はすでに地獄の入口におりますよ。

「台風はもう来るの?明日来るんでしょ?」と母が聞く。
この辺は金曜日くらいらしいよとさらっと答える。
どうせまた聞くからあまり力を入れないようにする。
でないと疲れてだんだんいやな言い方になってしまうからだ。

他に考えることがないからかTVのことにしても私の言い方にしても引っかかると始末に負えない。
母はどう考えているのかわからないが、家族の関係がうまくいくかどうかは私の気の配り方次第という気がする。

そうだ。先日の心理療法士が言っていた言葉を思い出した。
「お母さんは娘さんに本当に感謝されていますよ」
ほほほ。
あの母の口から出たとは思えないが、まぁ覚えておくとしようかな。
にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村よろしかったらこちらへ
にほんブログ村 その他日記ブログ 愚痴・ぼやきへ
にほんブログ村 ←よろしかったらこちらへ

あはははぁ

日記
07 /08 2014
今日は母の定期受診だ。
腰が痛い、足の血管が浮き出ているのが気持ち悪い、足がだるくてしびれる、いつも眠たい、唾液がたくさん出る…と母に医師に聞きたいことの練習をしてもらった。
しかも成年後見制度の申請をするので、心理療法士の聞き取り診断もある。
あ~こりゃ覚えられないよなぁ。

はじめに心理療法士が長谷川式スケールで知能検査をした。
長い間、面倒を見てきた妹のことはよく覚えている。
しかし、父は自営業で78歳まで働いていたのに、会社員で60歳で定年退職したことになっている。
私のことは「名前はしっかり答えられましたよ」だって。
記憶のあいまいさがさらに進んでいる。特に見当識はもはや最低の評価だ。

最近の母の様子を聞かれたので、つい先日献立をそっけなく答えたらいきなりキレたと言ってみた。
すると心理療法士はそれは不安の表れだと言った。
認知症の症状として不安の表現の仕方にタイプが2つあって、1つは落ち込むタイプ、もう1つが怒るタイプ。
母は後者だと言い、ぶつける相手に甘えているのだと言う。
へ~そうなの。でもぶつけられるほうはたまんないっすよ。名前しか覚えてないのに。
いずれ何もできなく、わからなくなる日が来るだろうが支えてあげてと言われた。
さらに、それでも一番大事なのはあなた自身ですよだって。
はぁ~。重くて溜息しか出てこないっすよ。

気が晴れぬまま次は整形外科へ。
医師にいかがですか?と聞かれた母は練習の甲斐もむなしく
「なんと…お答えするのでしたか?」と私を見る。
今日はアシストする気になれなくて、腰が痛くて、足の血管が気になってて、足がだるくてしびれるんですと言い切ってやった。
どうだ。不安なんかみじんも感じないだろう。あはははは…はぁ。
にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村よろしかったらこちらへ
にほんブログ村 その他日記ブログ 愚痴・ぼやきへ
にほんブログ村 ←よろしかったらこちらへ

キレた

日記
07 /06 2014
父のいとこにあたる95歳のおばさんからお中元が届いたのでお礼の電話をかけた。
1人で歩いて出かけて近くのスーパーから送ってくれたのだそうだ。
それからしばらく話をして、母のことになって、どこにも出かけないし寝ていることが多いと話したら、老人ホームに入ったほうが知り合いもできるし楽しいし、このままではあなたが犠牲になると言われた。
そうかもしれないなと思った。

しかし、母がこの家を出ていくことは考えられない。
だっていつも気に入らないと「出て行って」だから。

いろいろ考えながら夕飯を用意していたら母が献立を聞いてきたので、ハンバーグと答えたが言い方がまずかったらしい。
ぷちっと音がして「ずいぶんご機嫌が悪いんだね」
「気分が悪いから一緒に暮らしたくない」「なんでこんな目に合うんだ」
とすごい剣幕で始まった。

母も私もずいぶんストレスを抱えている気がする。

ふと、娘が母親を置いたまま数日間外泊して餓死させてしまったというニュースが思い浮かんだ。
でも、母の食い意地は大したものだから簡単にはいかないよなと思ったらなんだか無性におかしくなった。
にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村よろしかったらこちらへ
にほんブログ村 その他日記ブログ 愚痴・ぼやきへ
にほんブログ村 ←よろしかったらこちらへ

陣地

日記
07 /05 2014
最近は母はずっと家にいるし何の変化もない日々が続いている。
変化がない…わけではない。
できないことがゆっくりだが確実に増えている。

先日、母が上も下も妹の服、しかもお出かけ用にと私がやっと探して買ってきた3Lサイズのピンクのチュニックを着ていたのでさすがに脱いでもらった。
すると、その下のエアリズムも3Lの妹の物だ。
3Lのエアリズムはネットでしか買えない。
それでなくても妹の衣服は数が少ないのだから着られては困るのだ。
母にそれも妹のだよと言うと
「もういい!うるさい!!」と自室の戸をぴしゃっと閉めた。

さすがに娘にあれこれ指摘されて気分が悪かったのだろう。
でも間違ってるのはそっちだからね。

母と妹の衣服は母の自室の引き出しに入っていて母の管理下にある。
時々、のぞいてみるがどこもぐちゃぐちゃに入っていて何がどこにあるのかさっぱりわからない。
だから着替えるたびにあれがないこれがないになるし、おかしな格好になってしまう。
しかし、そこは母の陣地だから軽々しく手は出せない。
手伝おうか?と声掛けしても
「自分でやらないとわからなくなるからいい。」と拒否する。
いやいやすでに分からないからと思うがそれは言えない。

今日もすでに陣地の中央に鎮座されておられます。
にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村よろしかったらこちらへ
にほんブログ村 その他日記ブログ 愚痴・ぼやきへ
にほんブログ村 ←よろしかったらこちらへ

アイスの力

日記
07 /04 2014
今日は朝からだるいとか腰が痛いと言ってお休みの日になっている。
1週間に2,3日はこんな調子で、起きている日も午後は必ず寝ているから覚醒している時間は本当に短い。

寝る前にちょっとマジで母に聞いてみた。
毎日どこにも行かないでごろごろ寝てばかりいると本物の寝たきりになるよ~。
内科的に悪いところはないから寝たきりになったまま長く生きることになるよ~。
だから週1日だけでもデイサービスに行ったほうがいいと思うけど、お母さんが行きたくないなら仕方ないよね~。
…反応なし。
論理的に理解する力もなくなっているんだろうか?
なんとな~くそれじゃダメってことだよねくらいだろうか?

ま~じ~で、寝たきりになったほうが私も楽なんじゃないの?とか思ったりする。
がぉ~~~~吠えたい気分だ。
考えても考えても答えが出ない。

気分転換に、アイス食べる?と母に声をかけた。
…反応あり。
母は「食べるよ」と元気に起き上った。
わかってるんじゃないの?本当は。
にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村よろしかったらこちらへ
にほんブログ村 その他日記ブログ 愚痴・ぼやきへ
にほんブログ村 ←よろしかったらこちらへ

予言者?

日記
07 /03 2014
先日、ひょうが降った三鷹に住む友人に会った。
直接大きな被害はなかったが、たまたま庭に出していた胡蝶蘭がダメになったとぼやいていた。
母も知る友人なので世間話のつもりでその話をしたが、ひょうという言葉が頭に残ったようで
「今日はひょうが降るの?大雪になるの?」ととんちんかんなことを繰り返すようになった。
最近気になったことが頭に残るとそこから惨劇が起こると思うようになっている。

「狂ってるよ。地球は。」と母が言う。
「そのうちにね、恐ろしいことが起こるんだよ。」
「地球は爆発するんだよ。」とだんだんエスカレートする。
あんたは予知能力者か?予言者か?と思いながら、へ~誰に聞いたの?と嫌味半分、超冷静に聞いてみる。
「誰でも知っていることだよ。」といつも通りバカにしたように答えを返した。

研修でグループホームに実習に行った時のことだ。
職員が通ると「あの職員はすごいんだよ。○○でさ。××なんだよ。すごいだろう。」てな感じで内容は良くわからないけどののしっているおばあさんがいた。
周りの人を見つけては1日中独り言のようにぶつぶつののしり続けているのだ。
認知症はいろいろな症状があるが母はたぶんあのタイプなのだろう。

まともに取り合っているとこちらもおかしくなりそうだが、邪険にするとまたすねるので、それは知らなかったから気を付けないとね~と言っといた。
忍耐、忍耐、忍耐…私もきっとあのおばあさんのようになるんだろうな。
にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村よろしかったらこちらへ
にほんブログ村 その他日記ブログ 愚痴・ぼやきへ
にほんブログ村 ←よろしかったらこちらへ

uncha

認知症の母を見守りながら生きています